2026年3月22日(現地時間)、アナハイムのエンゼルスタジアムでフリーウェイシリーズ第1戦が行われ、ドジャースが13-5でエンゼルスを撃破しました。開幕前最後の実戦でタイラー・グラスノーが88球5回11奪三振の快投を披露。3回表には大谷翔平の走者一掃二塁打を含む1イニング10得点という猛攻で早々に試合を決めました。プレシーズン最後の試合にふさわしい圧巻のパフォーマンスで、開幕への期待が一気に高まっています。
Spring Training Exhibition / 2026.3.22 @ Angel Stadium, Anaheim 観衆 44,681人
📊 イニング別スコア
⚾ 投手成績
🎯 試合ハイライト
1回表 / 両者三者凡退スタート
クラッセン、ドジャース打線を完璧に抑える
エンゼルスの先発ジョージ・クラッセンはメジャーのスタジアム初登板。1回表は大谷・タッカー・ベッツを三者凡退に仕留め、上々のスタートを見せました。グラスノーも1回裏を迅速に処理。ネトをカーブで空振り三振、トラウトもカーブをじっくり見て見逃し三振と、初回から「今日のカーブは違う」と感じさせる立ち上がりでした。
2回裏 / エンゼルス先制
ソラーが2-2からのフォーシームを右中間へ先制ソロ弾
ホルヘ・ソラーが2-2からグラスノーのフォーシームを捉え、右中間スタンドへソロホームラン(3号)。グラスノーが真ん中付近に投じたファストボールをきれいに仕留めた一打でした。しかし後続をモンカダ・アデル・ローを連続三振と、ソラーの一打以外はカーブで翻弄。この回以降、グラスノーのカーブが真価を発揮していきます。
💥 3回表 / ドジャース1イニング10得点大爆発
テオスカーのHRを口火に、大谷の走者一掃二塁打で10-1へ
テオスカー・ヘルナンデスの先頭打者ホームラン(4号)で同点とした後、クラッセンが崩れ始めます。アンディ・ページス、大谷翔平、カイル・タッカーが連続四球で満塁に。続くムーキー・ベッツも四球を選んで押し出し。フレディ・フリーマン、モラレス、ウィル・スミスの連続タイムリーで加点したところで、満塁に打席が回った大谷が走者一掃の二塁打を右中間へ叩き込み、一気に10-1。クラッセンはこのイニングだけで4四球を出し、降板を余儀なくされました。この「1イニング10失点」はスプリングトレーニング史上でも記憶に残る猛攻です。
6回裏 / タナー・スコットが炎上
ソラーが今度はスコットから3ランと1打点で計4打点の活躍
グラスノーの後を受けたタナー・スコットが6回裏に崩れます。ソラーへのフォーシームを今度は3ランホームラン(この試合2本目)に。わずか1アウトしか取れずに3失点降板となりました。スコットにとっては開幕前に課題を明確にする試合となりました。ただ10点差があったため試合への影響は軽微でした。
7〜8回表 / 若手の活躍
ジェームス・ティブスIIIが7回にHR、8回にも打点追加で2打点
大谷と交代で出場したジェームス・ティブスIIIが7回に左中間へソロホームラン(今春4号)。8回にもタイムリーを放ち2打点の活躍で、最終スコアを13-5まで押し広げました。ティブスは今春打率が高く、開幕ロスターへの可能性が高まりつつある若手注目株です。
📡 Statcastデータで見るグラスノーの支配力
Tyler Glasnow カーブ分析
カーブ36球で13空振り(空振り率36%超)は圧倒的な数字。11奪三振はすべてカーブで奪ったものであり、まるでカーブ一本で野球をしているような内容。True Blue LAは「カーブの13空振りは2020年8月以来の最多タイ」と報じています。88球50ストライクで5回1失点という試合効率の高さも見逃せません。
Shohei Ohtani 打撃成績
| 打席 | 結果 | 打点 |
|---|---|---|
| 1打席目(1回) | 中飛 | — |
| 2打席目(3回) | 四球 | — |
| 3打席目(3回) | 走者一掃二塁打 | 3 |
この試合の打撃ライン
1-1(四球1) 3打点 今春通算3打点
大谷は1回に凡退後、3回に四球、続く第3打席で満塁の場面を迎えクリーンヒット。今春は打者専念として最終調整を消化しており、この二塁打はかつての古巣・エンゼルスへの「現状報告」にもなりました。
📋 開幕ローテーション確定情報
デーブ・ロバーツ監督がこの試合後に公式発表。山本由伸が開幕投手(対ダイヤモンドバックス)を務め、以降グラスノー→佐々木朗希→シーハン→大谷の順でローテーションを回す予定。大谷は引き続き打者+投手の二刀流として開幕を迎えます。
🌎 海外メディア・ファンの反応
📰 True Blue LA(ドジャース専門メディア)
“Scalding a ball to levels that make you question if he is truly human when such majestic feats have become the norm for the reigning back-to-back NL MVP.”
▶「2年連続NLMVPにとって、こんな驚異的なプレーが”当たり前”になっているとは、本当に人間なのか疑いたくなるほどの打球だった」
出典:True Blue LA
🎙️ タイラー・グラスノー(試合後コメント)
“I think sequencing and being able to land offspeed stuff, execute heaters in and not just try to blow guys up, it feels the best for sure.”
▶「配球の組み立てと緩急の精度、インコースへの力強さ——力だけで押し込もうとしないことが大事。今日はそれが一番うまくできた」
🎙️ デーブ・ロバーツ監督(試合後コメント)
“He used the curveball a lot, really had command of it. Got a lot of swing and miss, and then about the fourth inning, he started using the slider. I feel really good about Tyler getting ready to start the season.”
▶「カーブをたくさん使っていたが、本当に制球ができていた。空振りもたくさん取れた。4回頃からスライダーも使い始めて。タイラーが開幕に向けて仕上がっているという手応えが十分にある」
🎙️ ジョージ・クラッセン(エンゼルス先発、試合後コメント)
“I was rushing a little bit. Instead of taking a deep breath and letting it go, I just got ahead of myself out there.”
▶「少し急いてしまった。深呼吸して自然に投げればよかったのに、自分を見失ってしまった」
📰 Dodgers Beat(ドジャース専門メディア)
“It’s nights like this that the words Tyler Glasnow and Cy Young don’t seem so weird in the same sentence. Total domination.”
▶「こういう試合を見ると、タイラー・グラスノーとサイ・ヤング賞を同じ文章に入れても違和感がなくなる。完全支配だった」
出典:Dodgers Beat
📝 まとめ
開幕前最後の実戦でドジャースが示したのは、「投打ともに別次元」という圧倒的な戦力でした。グラスノーのカーブはStatcastでも36球中13空振りという今季最高値を記録し、開幕ローテーションとしての仕上がりを証明。大谷は古巣エンゼルスを相手に満塁二塁打で3打点を叩き出し、今春の打撃好調をアピールしました。
一方でタナー・スコットが1アウトで3失点と課題を残したことは唯一の懸念材料。ただ10点差の状況での登板であり、開幕に向けて修正の時間は十分あります。フリーウェイシリーズは続く2試合がドジャースタジアムで行われます。いよいよ2026年のレギュラーシーズンが目前——このスプリングの勢いをそのまま持ち込めるか、注目です。


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